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環境情報科学学術研究論文集17 (2003年)

[pp.7-12]

四国地方の森林土壌の保水容量評価

鳥居厚志 ((独)森林総合研究所)


要旨:
四国地方の176断面の森林土壌調査・分析データを用いて,森林土壌の孔隙解析結果から6項目の保水指標を算定し,立地環境要因との関係を解析した。6項目の保水指標は,相互に強く関連していた。176箇所の保水容量(=小・中孔隙量)の平均値(±標準偏差)は,147(±54)mmで,従来の報告に比べると小さかった。保水指標と立地環境要因との関係を解析した結果,各要因の影響について,以下のように判断できた。土壌母材は6項目の保水指標すべてに対しての影響が強かった(変成岩>堆積岩)。土壌型,土層深,樹種は相互に関連して特定の保水指標に影響していた(湿性土壌>乾性土壌,深>浅,スギ人工林>ヒノキ人工林)。斜面傾斜と林齢の影響は認められなかった。


キーワード:
保水容量,森林土壌,土壌孔隙,土壌型,人工林,土壌母材