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環境情報科学学術研究論文集16 (2002年)

[pp.375-380]

空中写真を用いた竹林の分布拡大速度の推定(II)-奈良県天香具山における事例

鳥居 厚志 ((独)森林総合研究所)


要旨:
奈良県の天香具山を対象に,空中写真を用いて1979年から1985年にかけてのタケ群落の分布拡大を調べた。この地域には,ヒノキやスギの植林常緑広葉樹で構成される里山林に混じって,数十個の管理されていないタケ群落がモザイク状に分布している。まず,タケ群落数の変化と個々の群落の面積の変化を測定した。その結果,タケの群落数は減少して総面積は増加していた。次に,タケ群落の分布拡大速度を推定した。拡大の見られた29箇所の平均値は2.87m/年であった。この値は,既報の数値とほぼ同じであった。また,分布拡大速度と立地環境要因との関係を解析した結果,植生要因との明確な対応が見出され,タケ群落の周囲の植生が疎らなほど,分布拡大速度が大きいことが明らかになった。


キーワード:
竹林分布,里山林,モウソウチク,分布拡大速度,空中写真