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環境情報科学学術研究論文集16 (2002年)

[pp.357-362]

「身近な生きもの調査」を利用したタンポポ属植物の雑種分布に関する解析

山野 美鈴,芝池 博幸,浜口 哲一,井手 任 (東京大学,(独)農業環境技術研究所,平塚市博物館)


要旨:
セイヨウタンポポと在来タンポポの間で形成される雑種性タンポポは,形態的にはセイヨウタンポポと区別がつきにくい。本研究では,そうした雑種性タンポポとセイヨウタンポポの全国における分布実態を把握するため,「身近な生きもの調査」によって全国から採集された形態的にセイヨウタンポポとみなされる個体を対象として,核DNA含量の測定と葉緑体DNAマーカーによる遺伝子解析を利用した雑種識別を行った。その結果,解析対象個体844個体のうち84.5%が雑種性タンポポであることが確認された。また,全国規模で雑種性タンポポが分布していること,及びその分布に地域的な偏りが見られることが示された。


キーワード:
雑種性タンポポ,セイヨウタンポポ,全国分布,雑種識別,身近な生きもの調査