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環境情報科学学術研究論文集16 (2002年)

[pp.257-262]

環境因子としての底質処理が生態系群集構造に及ぼす影響

村上 和仁,瀧 和夫,天野 佳正,立本 英機,松島 眸,本田 善則 (千葉工業大学,千葉大学,日本大学,足利工業大学)


要旨:
環境因子としての底質処理が生態系群集構造に及ぽす影響について,生態系モデルであるマイクロコズムを用いた実験的検討を行った。その結果,底質処理により底泥中の硫化物と水中の植物プランクトンを同時に抑制可能であること,T-N/T-P比は調和型湖沼とされる10付近となること,アオコが優占している富栄養化湖沼の生物群集を貧栄養状態の生物群集構造に改善できることを示し,環境因子としての底質処理が生態系群集構造に大きな影響を及ぼしていることを明らかにした。また,環境修復の手段として,底質改善は有効であるが,環境要因としての影響の大きさを考盧すると,生物種の多様性のレベル設定が必要であることを示した。


キーワード:
生態系,群集構造,環境修復,底質処理,直接浄化