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環境情報科学学術研究論文集16 (2002年)

[pp.239-244]

石狩泥炭地における小湖沼水深の月変動および湖沼周辺の近年の土地利用変化に関する研究

若山信一郎,鄭 会勲,田中 孝,矢沢 正士 (北海道大学,函館工業高等専門学校)


要旨:
農業的土地利用に囲まれた石狩泥炭地内の小湖沼を対象に,水深の月変動の実態と湖沼周辺の近年の土地利用変化について研究を行った。対象5湖沼の水深は,周辺水田の灌漑期(4月下旬から8月下旬)に上昇,水田落水後の非灌漑期に低下し,最大水深と最小水深の差はほぽ20~60cmに達した。灌漑用排水路を通して湖沼への水の流入があるためで,湖沼水深が周辺の水田灌漑と密接に関連していることが実証された。1978年と1998年の空中写真を用いた土地利用変化の解析により,湖沼を含む100~200haのエリア内では水田から畑への変化が確実に進行しており,水田より畑が多くなったケースもあること,20年間の湖沼水面の滅少率が2.3~30%に達すること,湖沼周囲の荒地が一般に増加傾向にあることを明らかにした。


キーワード:
石狩泥炭地,小湖沼,水深,土地利用変化,空中写真