[pp.171-176]
長澤 良太,江田 敏幸,丸山 芳史 (鳥取大学,アジア航測(株))
要旨:
本研究では,植生図を作成することを目的として,正射投影変換されたディジタルオルソ空中写真画像(GISデータ)を利用する効用と限界について検討を行った。この手法では,写真判読手法によって得られる相観植生図を植生調査・解析の基図とし,このうえに現地調査から得られる植物群落などの情報を加味して現存植生図へと発展させる。その過程において,野外観察情報と判読情報とをGISを用いて統合化し,効果的,効率的な植生調査手法に関する方法論的な考察を行った。調査研究のモデル地域として,今回は兵庫・鳥取県境に位置する氷ノ山地域,約100平方kmの範囲を対象とした。
キーワード:
GIS,植生調査,ディジタルオルソ空中写真画像,相観判読,氷ノ山