[pp.103-108]
藤原 千尋,山中 正実 (北海道大学,自然トピアしれとこ管理財団)
要旨:
知床国立公園では「ルールがない中での利用者の増加」に伴う「自然環境の悪化」や「ヒグマとの事故発生の危険性増加」を減少させるため,様々な改革案が住民や行政によって検討されている。その中の1つとして,1999年より導人されているマイカー規制の期間・区間を延長する案が検討されている。本研究では,規制期間を通年(春~秋),区間を知床自然センター~知床大橋にした延長案を設定し,利用者の延長案に対する態度と属性との関連性を既存の研究と比較した後,5つのグループに分け,現状維持派の反対原因の減少,延長案支持派の賛成原因の増大方法を検討した。
キーワード:
マイカー規制,延長案,公園利用者,知床国立公園