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環境情報科学学術研究論文集16 (2002年)

[pp.91-96]

人工林活性化を目指した木材資源活用シナリオの導入に関する研究

岩見千津子,谷川 寛樹 (和歌山大学)


要旨:
維持管理が行われなくなった人工林は,木材生産能力の低下だけでなく,二酸化炭素固定機能や水質涵養機能といった,森林が本来持っているさまざまな機能が失われることになる。そこで本研究では人工林をエネルギー資源として活用するために,人工林の手入れ法・回収範囲・利用法についてシナリオを設定し,検討を行った。なお本研究では,GISの利用による林道や傾斜角データと衛星画像による森林の現況データなどの詳細なデータを取り扱うことで,空間的な解析を可能にした。その結果,ケーススタディ地域のエネルギー必要量に対して,間伐材を木質バイオマス発電に利用したシナリオでは,4~32%,同じく間伐材をペレットストーブで暖房用に利用したシナリオでは19~151%のエネルギー供給が可能であることがわかった。


キーワード:
針葉樹林,バイオマス発電,ペレットストーブ,GIS(地理情報システム),人工林活性化,木材資源活性化