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矢野 昌彦,盛岡 通 (大阪大学)
要旨:
環境問題への関心が高まる中で「環境に配慮した経営」が21世紀に生き残る企業のための選別基準の1つとなっている。環境経営の実現のためにISO14001など環境マネジメントシステムを導入し,省エネ,省資源や廃棄物削減など環境パフォーマンスの向上とコストの削減を実現している組織も多い。しかし,一方で形式的な対応のみで成果が乏しい企業も多いといわれている。筆者は「エコステージ研究会」の事務局として環境経営評価システム(エコステージ)の提案を行い,環境経営に関する研究活動を進めてきた。この評価システムのねらいは経営改善と競争力の向上を図ることで「組織の持続可能性」を高めることであり,事例研究を通じてシステムの効用について考察する。
キーワード:
環境経営,贋境側面,システム,パフォーマンス\n