[pp.227-232]
押田 佳子,上甫木昭春 (大阪府立大学)
要旨: 本研究では兵庫県淡路島の砂浜を有する自然海浜10ケ所および人工海浜6ケ所の海水浴場を対象として,植物相調査を行った。その結果,自然海浜の海浜植物種数と砂浜面積,人工海浜の海浜植物種数と砂浜面積,海浜植物の種数と開設後の経過年数との間に相関がみられた。特に砂浜面積は海浜植物相の欠落に大きく関与し,稀少種は自然海浜に出現する傾向があることが確認された。
キーワード: 淡路島,海浜植物,海浜の由来,種組成,砂浜面積