記事・論文検索

リセット
  • この検索システムでは、「環境情報科学」「環境情報科学 学術研究論文集」「Journal of Environmental Information Science」の3誌に掲載された論文の抄録(著者名・タイトル・要旨・キーワード)を検索できます。
    (「環境情報科学」は著者名・タイトルのみ)
  • 空白区切りで、複数語による検索ができます。
  • バックナンバーの購入をご希望の方は、事務局までメール(member-jimukyoku[at]ceis.or.jp)にてお問い合わせください。
  • 「環境情報科学」51巻以降はJ-STAGEにて論文全文を公開予定です(一部論文については発行より1年間は会員のみ閲覧可能)
ホーム > 環境情報科学学術研究論文集 > 15 (2001年) > 林業振興地における森林環境の変化と野生動物による林業被害

環境情報科学学術研究論文集15 (2001年)

[pp.209-214]

林業振興地における森林環境の変化と野生動物による林業被害

中山 正典 (愛知大学)


要旨:
林業振興地における森林環境の変化と野生哺乳類による食害との関係を,静岡県佐久間町をフィールドに選び検討した。林業振興地では既に明治期に人工造林地が多くを占め,その後の造林活動も安定的に積極的に営まれてきた。この林業振興地でも,食害は起こっており,その原因は,1つに狩猟圧が減じたこと,2つには周辺の拡大造林急増地で増殖したカモシカ,シカが移入したことであった。第2次世界大戦後,人工造林地急増地と比較すると,林業振興地においては,被害はあるものの,縁辺部の小規模被害に限定されている。比較的被害が抑えられているのは,長期間,森林と人間と動物との関係が安定して推移してきたことにある。


キーワード:
林業振興地,静岡県磐田郡佐久間町,ニホンカモシカ,ニホンジカ,森林環境,林業被害