[pp.203-208]
小林 誠,畔柳 昭雄 (日本大学)
要旨:
本研究の目的は,子供の河川空間との係わりにおいて見られる,子供が認識している河川空間要素の把握,また,河川空間における活動内容と係わり頻度との関係性の把握,さらに,河川空間要素と係わり頻度との関係性を把握する。調査結果より,1)子供は「水質悪化」や「ゴミ増大」という河川空間に対する負荷要因に嫌気を示している。2)河川空間における「水依存活動」や「動物依存活動」の経験の有無が,水辺との係わり頻度に影響を与えている。3)河川空間における行動や活動を繰り返すことにより,「河原」や「植物」は,イメージアビリティが強く,認識されやすいことが把握された。
キーワード:
子供,河川空間,空間認識,イメージアビリティ