[pp.197-202]
小谷 幸司,大谷 哲生,柳井 重人,丸田 頼一 (日本大学,栃木県日光土木事務所,千葉大学)
要旨:
本研究では,園児の自然体験の実態を具体的に把握すること,園児の自然体験と園庭の自然修景との関連性を明らかにすること,これらにもとづき園庭整備に関わる基礎資料を得ることを目的とした。その結果,園児の自然体験は,園舎周辺の自然修景地に集中する傾向があり,園舎から離れた所にある自然修景地では殆どみられないこと,中高木と裸地で構成される空間,芝生地・雑草地を土地被覆とする空間は,自然体験の頻度の向上に寄与すること等が把握された。そして,園児の自然体験を誘導すべく,自然修景地の配置について検討すること,グラウンドの裸地部分を芝生や雑草で覆うことの重要性が指摘された。
キーワード:
園庭,自然修景,自然体験,被覆特性