[pp.161-166]
山田 桐子,宮崎 均 (前橋工科大学)
要旨:
日本は温泉資源に恵まれており,国民の保養や観光など,温泉は多様に活用されている。最近の国内観光の動向より旅行目的を見ると,温泉を目的とした旅行が高い位置にあることがうかがえる。各地の温泉地で観光客のニーズに応えるべく,さまざまな事業が展開されている。そこで,本研究では全国の温泉街をもつ温泉地に対象をしぼり,各温泉街について地域特性を把握し,どのような温泉街活性化事業(振興策)が実施・計画されているか,調査・分析することを目的とした。各温泉街が活性化するためには地域特性を十分に把握し,将来的展望をよくふまえた上で,歴史的要素や地形的要素を活かし,ハード事業,ソフト事業の両立を図ることが必要である。
キーワード:
温泉街,観光,地域特性,振興策,稼働率,宿泊施設規模