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環境情報科学学術研究論文集15 (2001年)

[pp.119-124]

ブルキナファソ国における生態学的条件と穀物価格変動の関係

立入 郁 (長崎大学工学部)


要旨:
ブルキナファソ国の年降水量の異なる4都市について,既存のデータセットを用いて1992年と1995年の降水量,植生量,穀物価格の季節変化と1992年~1999年の降水量と穀物価格の長期変動を調べた。植生量データは衛星画像から計算された正規化(差)植生指数(NDVI)を用いた。季節変化の考察から,降水量,植生量,穀物価格の変動にはこの順にタイムラグを伴って起こり,降水量と毅物価格のタイムラグの大きさは年降水量400mmの地域で平均3.0ヶ月,1000mmの地域で平均3.5ヶ月であった。長期変動では,1996年と1998年に大きな穀物価格のピークがあった。このピークの原因の一つは少雨であると考えられたが,少雨だけから価格変動の全てを説明することは不可能であり,社会的要因などの考慮の必要性が示された。


キーワード:
ブルキナファソ,生態学的条件,穀物価格,植生量,降水量,干ばつ早期警戒システム