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環境情報科学学術研究論文集15 (2001年)

[pp.107-112]

環境アセスメントの事後調査の機能強化に関する基礎的研究-東京都における道路事業を事例として

安藤 毅男,阿部 直也,原科 幸彦 (東京工業大学)


要旨:
環境アセスメントでは,工事着工前に実施される環境影響の予測・評価が重要であることは当然だが,予測された環境影響の事後調査もまた重要な手続きである。本研究では,環境影響評価書と事後調査報告書が共に提出されている東京都の道路事業を事例として,住民の関心が高い評価項目について評価書と事後調査報告書を比較した。その結果,両書類は整合性をもって比較することが難しいこと,評価段階において使用するバックグラウンド値など前提条件の設定に関して問題があることを確認した。住民の不安や要望に応えるためには,評価書と事後調査報告書の信頼性と整合性を高めることが重要だが,同時に活用できる最善の知識を基に複数のシナリオを設定し環境影響の予測値の感度分析を行い,基準値をクリアするか否かという二項選択的意思決定より脱却することが重要である。


キーワード:
環境アセスメント,事後調査,シナリオ,感度分析