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環境情報科学学術研究論文集15 (2001年)

[pp.101-106]

環境アセスメントにおける「客観性」-藤前干潟埋め立て事業を事例として

日野明日香,佐藤 仁 (東京大学)


要旨:
環境アセスメントは,開発側に偏らない「客観的な」環境情報に基づき,適切な環境配慮を行うことを目的とする。そのために,環境への影響を定量的に把握することが重視されているが,アセスが対象とする複雑な生態系システムの知見は限られており,不確実性が高い。しかも,限られた時間内に意思決定をしなければならず,情報の科学的な「客観性」を追及するには限界がある。本研究では,藤前アセスの事例研究を通じて,環境の価値を精確に数値化することが環境アセスの本質はではないことを示した上で,情報を選び取る視点として,予防原則などの「客観性」以外の基準も検封する必要があることを指摘する。


キーワード:
環境アセスメント,不確実性,客観性,藤前干潟,情報,政治的判断