[pp.79-84]
根岸 正州,門内 輝行,村山 武彦 (東京工業大学,早稲田大学)
要旨:
本研究は「所有から利用へ」といったパラダイムシフトにおける共同利用システム(レンタル,共同所有)に注目し,その受容可能性を明らかにすることを目的とする。方法としては,小中学校(新宿区内)に子供を持つ保護者1045人を対象にアンケートを配布,723票を回収した。その結果,利用形態選択の希望として,乗用車,コピー機,パソコンでは長期レンタルの選択を希望する人が2割から4割,また,共有を希望する人が1割から3割と相当数いることがわかった。また,利用形態の選択理由や要因(属性や設問)との関連性について明らかにし,共同利用システム受容のための条件を整理し,提示した。
キーワード:
持続可能な発展,レンタル,共同所有,ライフスタイル,社会的受容性