[pp.43-48]
赤谷 隆一,安藤 昭,佐々木栄洋,中里 佳行 (岩手大学)
要旨:
盛岡市を代表する景観のひとつである北上川開運橋上からの岩手山を借景とし,前景の河川の両岸のビルディング群により構成されるビスタ景について,調和対比感の観点からその風景の構造について解析し,同一視点場から実施された岩手山の前景に単体のビルディングを伴う場合の実験結果と比較検討したものである。その結果,岩手山の前景に単体のビルディングを伴う場合のビルディングの許容高さに比べて,岩手山の前景にビルディング群を伴う場合の,つまり河川ビスタ景の場合のビルディングの許容高さの方が高く設定できることが明らかとなった。
キーワード:
都市河川,流軸景,ビスタ景,調和対比感,美しさ,沿川ビルディングの許容高さ