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環境情報科学学術研究論文集13 (1999年)

[pp.263-268]

上総丘陵におけるスギ・ヒノキ・コナラ林に及ぼす酸性沈着の影響に関する事例研究

宗 芳光,小平 哲夫,岡崎 正規 (東京農工大学,千葉県林業試験場)


要旨:
上総丘陵の丘陵林(ヒノキ・スギ・コナラ林)において,酸性沈着物の樹種による捕捉量の違いや,土壌への影響を把握するためにモニタリング研究を行った。上総丘陵の林外雨の加重平均pHは5.29で,「酸性雨」が観測された。樹幹流の加重平均pHはスギ林で3.89,コナラ林で6.37と,樹種によって著しく異なることが明らかになった。交換性塩基の蓄積がほとんどないヒノキ林下表層土壌では,硝化によって生成したH+を中和できないために,土壌溶液のpHが4.20と低く,カルシウム吸収阻害を引き起こすと考えられている濃度のアルミニウムが溶出していた。


キーワード:
丘陵林,酸性沈着,林内雨,樹幹流,アルミニウム