[pp.233-238]
中村 隆司 (武蔵工業大学)
要旨:
自動車による環境負荷を低減していくためには,開発の拡散防止等土地利用の段階から自動車依存を低減する施策を講じていくことが重要である。この点で,イングランドのPlanning Policy Guideline (PPG)は,交通と土地利用を統合的に計画することを目指した先進的事例とされる。本研究では,イングランドのPPGによる方針を確認した上で,8つのRegional Planning Guidance(RPG),2つのStructure Planと4つのUnitaryDevelopment Planの具体的な方針設定を調査した。その上で,日本の計画について,広域の立場から方針を示すものとして,全国総合開発計画,地方計画,国土利用計画の全国計画,県の都市計画マスタープラン策定手引書を分析し,さらに,73市町村の国土利用計画と88市町村の都市計圃マスタープランの実態を検討した。
キーワード:
マスタープラン,土地利用,環境負荷,日英比較研究