[pp.227-232]
宮崎 隆昌,板本 守正,中澤 公伯 (日本大学)
要旨:
本研究は大都市沿岸域において極端に差異が見られる土地利用の現状と土地利用異用途メッシュ間の直線距離を100mメッシュデータにより数値化・解析し,首都圈沿岸域における土地利用構成上の基本的特性を分析し評価しようと試みた研究報告である。一般用表計算ソフトを応用し,本研究固有の地理情報システムを立ち上げて分析,評価を行った。その結果,異用途メッシュ間の直線距離は臨海部で長く,用途が画一化・偏在していることが数値的に確かめられた。さらに今後沿岸域における自立的で複合的な土地利用の計画的誘導と土地利用混合度を用いた検証が必要であることを提案している。
キーワード:
土地利用異用途メッシュ間距離,沿岸域,メッシュデータ