[pp.211-216]
青島縮次郎,川島 俊美,金井 昌信 (群馬大学)
要旨:
都市構造と交通体系の管理,整備による自動車利用の抑制,エネルギー消費の削減,そして環境負荷の軽減という研究分野に対する社会的要請が強まっているが,しかし郊外居住化とモータリゼーションの進展が激しく反応し合いながら進行する地方都市圏を対象として,詳細な自動車保有・利用状況の把握とそれへの対応といった観点からの分析は十分に為されているとは言い難い。そこで本研究は,我が国の中で最もモータリゼーションの進んでいる群馬県の県都前橋市を取りあげ,高度経済成長期以降に公的セクターによって整備された戸建住宅団地の住民を対象に,郊外居住化の進展と自動車利用・燃料消費との関連を分析するとともに,特に地方都市圈における今後の政策的課題を明らかにした。
キーワード:
郊外居住化,自動車利用・燃料消費,地方都市圈,戸建住宅団地整備