[pp.205-210]
谷下 雅義,鹿島 茂,正生 貴史 (中央大学)
要旨:
自動車の燃料消費量を削減する手段として,単体燃費の向上や交通流の円滑化などが検討されている。しかし,ドライバー自身が無駄な急発進や急停止を繰り返せば,その効果は期待できない。本研究は燃費計の設置,さらには燃費のよい運転方法についての情報を提供することで都市部における乗用車の走行燃費がどの程度向上するかについて検討するものである。その結果,燃費計の設置によって約4.3%,さらに情報提供によって約7.2%の向上することを明らかにした。そしてこの結果をもとに,燃費計の設置費用を10年で回収するとすると年閲約9000km以上走行することが必要であるということを示した。
キーワード:
燃費計,走行燃費