[pp.149-154]
久保田 稔,大嶺 大生,山下 敦 (大同工業大学,日本上下水道設計(株),(株)三進)
要旨:
近年,多自然型川づくりにおける護岸工事として,水制工事が全国的に行われており,この現状に呼応して,水制設置に伴う流れ場への影響に関する研究が多くの研究者(例えば道上ら,1992)によって行われている。ところで,現地河川に設置された水制に関しては,先輩技術者が経験的に取得した水制設置角度等に関する知識を把握することが,今後,現地河川に水制を設置する場合に参考になると考えられる。そこで本論では,木曽川下流部を対象として,明治以降に経験的に多く設置されている水制の統計的特徴を,直線河道部と湾曲部とに分類して,先輩技術者がどの様に考えて水制を設置したか把握する。
キーワード:
水制工,木曽川下流域,水制設置角度,統計的特徴