[pp.127-132]
坪松 学 (日本大学)
要旨:
都市化が進むにつれ地表面の植性域は減少し,アスファルトやコンクリートなど工業材料の占める割合が増す。このことにより夏の日中地表面は高温となり,対流熱伝達によって地表から大気へ多くのエネルギーが供給され気温に影響を与える。本研究では地表面温度分布やその変化を人工衛星ランドサットの温度データを用い,都市化に伴なう地表の人工物質被覆状態と地表面の温度その面積割合の特徴や,地表から大気への熱伝達量の関係について求めた。結果として都市化状態の違いと熱環境への影響の相対的な関係やその経時変化を知ることは十分可能であった。
キーワード:
都市化,地表面温度,モニタリング,人工衛星,気温