[pp.103-108]
長澤 良太 (鳥取大学)
要旨:
複数の環境要因から構成される土地をマルチファクターマッピングによって等質区分し,ランド・ユニット毎に持続可能な生産的土地利用の形態(Lad Use Capability)を評価する手法を検討した。このなかで,土壌保全は土地資源管埋上,特に重要な要因と考え,USLE手法による土壌浸食量予測式を上述のマルチファクターマップに連結させた。等質地域区分のための環境要因の統合,USLE計算の実行,結果の地図表現に至る一連の課程はGIS(地理情報システム)を用い,再現可能な評価システムを構築した。本研究は,インドネシア国,スマトラ島中部のカンパール川流域で行われた土地資源・流域保全の事例調査結果から,このシステムの有効性を実証したものである。
キーワード:
土地資源管理,マルチファクターマップ,USLE,LUC,地理情報システム