[pp.97-102]
長町 三生,西野 達夫,石原 茂和,市坪 誠,小松 孝二 (呉工業高等専門学校,広島工業大学,尾道短期大学)
要旨:
現在,公共構造物においては人々の美観意識の高まりから周辺環境との調和が求められるようになってきた。構造物を設計する技術者の心構えとして,耐久性等の要素はもちろんのこと審美性を考慮した設計が求められる。ここで近年,コンピュータの高速化,ネットワーグ技術の飛躍的向上から業務の分散作業が可能となり構造物設計においても有効性が認められる。これら一連の技術はグループウェアと呼ばれ,一部の製品設計に応用されはじめている。本研究では,グループウェア技術を応用して感性データベースを中心としたコンピュータ支援による協調作業システムを構築した。これより,いくつかの問題点は指摘されたものの構造物の設計において感性DBを活用でき,設計に有効であることが理解できた。
キーワード:
構造物設計,景観,グループウェア,感性工学