[pp.55-60]
李 承恩,盛岡 通,藤田 壮 (大阪大学)
要旨:
本研究では,都市域に分布する水と緑のビオシステムのエコロジカルネットワークを形成することを目的として,まず,トンボ類を指標生物としたピオトープの生息地適合性評価をおこなう。評価にあたりビオトープの類型,規模,連続性,典型性,貴重種の生息現況をそれぞれ定量的,定性的に反映し,対象地のビオトープをコアエリア,生態的拠点,生態的小拠点として分級する.さらに,地形・地質的条件と人為的土地利用規制の現況を反映したビオトープの区分ごとに,生態妁,空間的特性を分析,把握する。以上の情報に基づいて,現状のエコロジカルネットワークを改善するためのエコアップの方向について考察する。
キーワード:
ランドスケープシステム,エコロジカルネットワーク,ピオトープ,エコアップ