記事・論文検索

リセット
  • この検索システムでは、「環境情報科学」「環境情報科学 学術研究論文集」「Journal of Environmental Information Science」の3誌に掲載された論文の抄録(著者名・タイトル・要旨・キーワード)を検索できます。
    (「環境情報科学」は著者名・タイトルのみ)
  • 空白区切りで、複数語による検索ができます。
  • バックナンバーの購入をご希望の方は、事務局までメール(member-jimukyoku[at]ceis.or.jp)にてお問い合わせください。
  • 「環境情報科学」51巻以降はJ-STAGEにて論文全文を公開予定です(一部論文については発行より1年間は会員のみ閲覧可能)
ホーム > 環境情報科学学術研究論文集 > 12 (1998年) > アマミノクロウサギ(Pentalagus furnessi)の生息数の推定と減少傾向について

環境情報科学学術研究論文集12 (1998年)

[pp.251-256]

アマミノクロウサギ(Pentalagus furnessi)の生息数の推定と減少傾向について

杉村 乾 (森林総合研究所)


要旨:
アマミノクロウサギ(Pentalagus furnessi)が分布域内のどの区域に多く生息するかを示す指標を見出すために,林道,沢,林床の糞塊を調査した結果,ほとんどの糞は林床にあると推定されたが,沢沿いの総糞粒数/kmが最も実用的であると判断された。さらに,生息密度(生息頭数/ha)と地域個体群の大きさを新糞数,新糞の特徴が維持される日数,1日当たり脱糞数,林床と沢間及び林道と沢間の糞粒数の相関関係から推定した。そして,総生息数は2,700から6,500と推定されたが,地域差が大きく,孤立した個体群の密度は概して低かった。また,10年間にわたる調査結果を奄美大島中央部のいくつかの地域ごとに比較したところ,明らかな減少傾向が示唆された。


キーワード:
希少種,センサス法,生息頻度,生息数変動