[pp.161-166]
嶋田 喜昭,舟渡 悦夫 (大同工業大学)
要旨:
コミュニティ利用の位置付けが増した街区公園では,利用者の漸減や維持管理が問題となっている。本研究では,特に地区住民による清掃活動の要因を探ることにより,今後の街区公園の再生方策に対し有用な情報を提供することを目的とした。名古屋市内の街区公園の現状を把握し,住民参加形態の異なる街区公園周辺の地区住民に対して意識実態調査を実施し,街区公園の清掃活動の要因分析を行った。その結果,地区による相違はみられるものの利用者の公園までの距離,利用頻度や行事・イベントでの利用といった特性が清掃活動の体験に強く影響していることなどがわかった。そして,清掃活動が活発化する条件から街区公園の再生に向けた創発性を考察した。
キーワード:
街区公園,住民意識,清掃活動,創発性