記事・論文検索

リセット
  • この検索システムでは、「環境情報科学」「環境情報科学 学術研究論文集」「Journal of Environmental Information Science」の3誌に掲載された論文の抄録(著者名・タイトル・要旨・キーワード)を検索できます。
    (「環境情報科学」は著者名・タイトルのみ)
  • 空白区切りで、複数語による検索ができます。
  • バックナンバーの購入をご希望の方は、事務局までメール(member-jimukyoku[at]ceis.or.jp)にてお問い合わせください。
  • 「環境情報科学」51巻以降はJ-STAGEにて論文全文を公開予定です(一部論文については発行より1年間は会員のみ閲覧可能)
ホーム > 環境情報科学学術研究論文集 > 12 (1998年) > 堆肥センターにおける経営収支分析と堆肥価格の決定機構

環境情報科学学術研究論文集12 (1998年)

[pp.95-100]

堆肥センターにおける経営収支分析と堆肥価格の決定機構

上條 雄喜,千賀裕太郎 (東京農工大学)


要旨:
近年見られる有機性廃物の処分,放置,廃棄といった状況は,省資源という観点から見ても,また地下水汚染や悪臭公害,土壌汚染などの環境問題を引き起こす可能性が高いということからもその対策が求められている。このような問題意識のもと,本論では有機性廃物の地域内循環の要をなす堆肥センターの経営収支の状況を,5地区のデータから把握し,その分析を通して費用と関係する項目,費用に対する収益のカバー率,堆肥価格の決定機構を考察した。その結果,1)地区(原料・運営主体など)によって経営収支の記入方式が異なり,利益の獲得を視野に入れている地区と,廃棄物処理という側面が強い地区とが存在していること,2)生ごみを原料としている地区では,費用に対する収益のカバー率が非常に小さいが,生ごみの焼却費用を堆肥センターの収益に組み入れられるとすれば,収支は大きく改善すると考えることができること,また,3)堆肥の販売価格は,品質が十分に評価されていない地域内の堆肥の流通価格を参考に決定されているが,地区により大きなばらつきがあること,などが明らかになった。


キーワード:
地下水汚染,悪臭公害,有機性廃物,堆肥センター,経営収支分析