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環境情報科学学術研究論文集12 (1998年)

[pp.5-10]

パースの理論による環境認知論の試み-機関紙「環境情報科学」掲載論文を事例に

加藤 哲男 (福井県大野土木事務所)


要旨:
本論はアメリカの哲学者パースによる「三つの現象学的カテゴリー理論」および「記号過程」を基礎理論として用い,「環境認知とは,環境(認知対象)を解釈者である人開(認知主体)が,ある記号(認知媒体)によって認知していることであり,認知の主体・対象・媒体は各々一次性・二次性・三次性に区分できる」という基本構造を設定するとともに,その検証を行なうために環境情報科学掲載論文266編を事例に選び,環境認知の構成概念および要素基準の構築を試みた。その結果,環境を改善する主体の明確化を図る上で認知主体の取組が不十分であること,認知対象としては自然環境の一次性が骨格を形成していること,認知媒体における次性区分の認知が曖昧であること,などが明らかになった。


キーワード:
環境認知,パース理論,記号過程