[pp.249-254]
ジョロゲ ジョン,森本 幸裕 (大阪府立大学)
要旨:
数種の木本植物の成長と水分状態に対する土壌の種類と深さ,プランター貯水槽,微気象の影響を調べるために,コンクリート基盤上に設置したマサ土(風化花崗岩)またはパーライトを主とする人工土壌区において,栽培実験を行った。土壌含水率と相対成長速度は,マサ土混合土よりもパーライト土壌において高かった。全体を通して,パーライト混合区において樹幹の肥大成長と良好な生育がみられたのに対し,土層の厚い自然マサ土区では樹木の生長は阻害された。屋上などコンクリート基盤上の植栽については,軽量パーライト区がもっとも好ましいと結論した。
キーワード:
人工地盤,土壌型,微気象,樹冠幅,相対成長率,通水抵抗