[pp.243-248]
板垣 一紀,勝野 武彦,藤崎健一郎 (日本大学)
要旨:
神奈川県横浜市に建設中の都筑自然公園(仮称)内にある,休耕田に成立したセイタカアワダチソウ群落において実験区を設置し,1996年6月から10月まで1ヶ月ごとに全草の刈り取りを行った。また,11月には全実験区で刈り取りを行った。全区において茎数,草丈,乾燥重量,着花茎数などの測定を行い,個体の成長および群落状態などについて分析を行った。その結果,6,7,8月刈りまでが再び萌芽し,開花した。6月刈りでは,草丈はあまり低くなかったが,刈り取りによって茎数が増加したことから無刈り区より多くの茎で開花した。また,7,8月刈りでは低い草丈で開花したが,少ない開花数となることが明らかとなった。
キーワード:
刈り取り管理,景観,セイタカアワダチソウ