[pp.213-218]
朴 永吉,田代 順孝,木下 剛 (千葉大学)
要旨:
本研究は,公園利用者率が10%以上である北京市において公園利用の実態を調査し,公園利用者の「近い」という来園理由に着目して公園誘致圏域を検討した。その結果,「近い」という理由で来園した利用者は全体の66%を占めており,「近い」という心理感覚は来園距離が2,000m,来園時間が14分であることが明らかになった。そして,来園理由が「近い」と答えた来園者の累積到達者率と来園距離との関係から公園の誘致距離を求め,公園計画基準と公園計画について論ずるとともに,公園誘致圏域を解明する新しい課題を提案した。
キーワード:
公園到達者率,累積到達者率,公園誘致圏域