[pp.207-212]
青木 陽二,細野 光一 (国立環境研究所,(財)日本交通公社)
要旨:
環境庁自然保護局では毎年,都道府県に依頼して,自然公園等の利用者数を報告させているが,自治体により計測方法が異なるといわれ,また計測場所もまちまちで,全国を比較できるような数字とは言い難い。また,これらの数値は観光客数として測定されたものから導かれているので,自然公園の利用実態を明かにする数値でもない。優れた自然を享受することが人間生活の基本的欲求となりつつある現在,自然公園の利用について全国統一した測定方法の確立が求められている。そこで,このような測定方法の在り方を探る為,都道府県の報告担当者にアンケート調査を行ない,報告された数字の作成経緯や問題点を探った。
キーワード:
自然公園,利用者数,調査