[pp.201-206]
愛甲 哲也,中島 康子,浅川昭一郎 (北海道大学,日本データーサービス(株))
要旨:
大雪山国立公園のキャンプ場で,テントの設置位置と植生,土壌の状態を調査し,キャンプ利用が植生と土壌に及ぼす影響について検討した。テントは,野営指定地の周縁部に集中して設置され,それらの場所が踏みつけによる影響をより受けやすいことが推察された。キャンプ利用が行われている場所では,植物の被度が小さく,構成種数も少なく,植生が単純であった。土壌はより堅く,乾燥して,締まっており,植物の生育しにくい状況にあることが分かった。
キーワード:
キャンプ,テント設置,踏みつけ,植生損失,土壌状態