[pp.183-188]
松山 秀明,瀧 和夫 (干葉工業大学)
要旨:
日本の環境影響評価制度は,1984年から閣議アセスとして社会的に定看してきた。そして,1997年(6月)に法制化され,1999年から施行されることとなった。その環境影響評価法には,対象事業・住民参加等の改正及びスクリーニング・スコーピングの導入等を含む内容が盛り込まれている。今回の法制化でも,日本の国民性に合った環境影響評価制度までは至ってないように思われる。また,基本的事項及び技術的事項(技術指針)等については,現在検討中であり明確に定まっていない。そこで,本研究では,日本の風土に馴染む環境影響評価システムとするために,閣議アセスと環境影響評価法に関して諸外国との比較を行い,さらに,関係組織の役割を明確にし,その手続きフローについて検討を行った。
キーワード:
環境影響評価,シスデム,組織,手続きフロー