記事・論文検索

リセット
  • この検索システムでは、「環境情報科学」「環境情報科学 学術研究論文集」「Journal of Environmental Information Science」の3誌に掲載された論文の抄録(著者名・タイトル・要旨・キーワード)を検索できます。
    (「環境情報科学」は著者名・タイトルのみ)
  • 空白区切りで、複数語による検索ができます。
  • バックナンバーの購入をご希望の方は、事務局までメール(member-jimukyoku[at]ceis.or.jp)にてお問い合わせください。
  • 「環境情報科学」51巻以降はJ-STAGEにて論文全文を公開予定です(一部論文については発行より1年間は会員のみ閲覧可能)
ホーム > 環境情報科学学術研究論文集 > 11 (1997年) > 記述表現にみる自然観察における動植物認識に関する考察

環境情報科学学術研究論文集11 (1997年)

[pp.129-134]

記述表現にみる自然観察における動植物認識に関する考察

海津ゆりえ,下村 彰男 (東京大学)


要旨:
小学生から高校生までの児童が,自分が好きな自然観察路において出会った動植物を記述した作文の分析を行った結果,色や鳴き声,しぐさなどの動植物が持つ特徴や,たくさんいる,頻繁に見るなどの出会いやすさが,動植物認識の大きな要因となっていた。また同じ観察路について絵地図したものとを比較すると,記述では動植物の出現回数が年齢と共に著しく増えており,文章表現が年齢と共に発達する能力であることが示唆された。描画では視覚的に特徴があるものが多く描かれていたが,記述では聴覚的に特徴があるものや種名があいまいな動植物等が書かれており,体験を網羅的に記す記述と,体験を要約し対象を絞って描く描画との手法の差異が明らかになった。


キーワード:
自然観察,子ども,動植物,認識,作文,年齢