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環境情報科学学術研究論文集11 (1997年)

[pp.93-98]

確率制御モデルを用いた米市場自由化に伴う農地の公益的機能評価-国土環境保全の観点から見た中山間地域における農地経営

吉本 敦,吉本 陽子 (宮崎大学,三和総合研究所)


要旨:
米市場の自由化が進めば,価格競争力に劣る中山間地域農業に深刻な打撃が予想される。中山間地城の農地は国土環境保全上重要な役割を果たしており,その生産面ではなく,国土環境保全面の機能を重視するならば,農家に対する直接所得保障などの政策を検討していく必要がある。本研究は米市場の自由化により生じるであろう米価格変動の度合いの増加を仮定し,農地経営を維持するための最低価格の探求を行った。その際,農地の経営行動に「経営の維持」と「経営の放棄」のオプションを導入した確率制御モデルを用いた。分析の結果,米価格の変動幅が上昇した場合,農家が経営を維持できる最低価格レベルが低下していくことが分かった。


キーワード:
農業経済,米市場分析,確率制御モデル,オプション理論,国土環境保全,中山間地域