[pp.49-54]
山田 一裕,須藤 隆一 (東北大学)
要旨:
本研究では,地域住民が五感を生かしながら簡単に使える水辺環境の満足度の評価方法を提案した。まず,五感を用いた指標によって,地域住民が水辺環境を容易に評価することができた。水辺環境の評価の結果,宮城県下の水辺においては景観に満足できる所が多いが,親水性や子供の遊び場としては6割程度が不満を示していた。さらに重回帰分析によれば,「水への入りやすさ」や「水辺の広さ」といった環境因子が水辺環境の満足度に大きな影響を与えていたことがわかった。
キーワード:
住民,水辺,評価,満足度,五感