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今田 寛典,市坪 誠,小松 孝二,竹村 和夫,長町 三生 (呉大学,呉工業高等専門学校)
要旨:
ダムは山間部に造られる場合が多いが,昨今のダム周辺の開発に伴って都市部に立地する場合も少なくない。日常生活の中でダムを目にする機会は増えており,ダム景観に関心が持たれてきている。本研究は,大規模構造物の景観設計時に配慮すべき景観構成要素は何であるかについてダム景観を例に考察する。まず,ダム景観およびダム躯体部の汚れに対する感性とダム景観の構成要素との関連性を数量的に示し,若干の対策を示した。さらに,実験計画法を用いて考慮すべき景観構成要素とその水準を合理的に示すことを提案した。
キーワード:
ダム景観評価,景観因子の抽出,汚れ,実験計画法,一般線形モデル(GLM)