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環境情報科学学術研究論文集11 (1997年)

[pp.31-36]

都市における気温分布特性に基づく環境評価に関する研究

市村 恒士,柳井 重人,丸田 頼一 (千葉大学)


要旨:
本研究では,気温分布特性と各土地構成要素の関連性に基づく総合的な都市環境の解析・評価を行い,ヒートアイランド現象の緩和に配慮した環境整備の方向性を提言することを目的とした。研究対象地として千葉県柏市を選定し,夏季における気温分布特性の実態を把握するとともに,各観測点を士地構成要素(各種緑地率,グロス容積率および標高)に対する多変量解析(因子分析,クラスター分析)を用いることで類型化し,気温と各クラスター間の解析を行うことで環境評価を行った。その結果,各クラスターの気温分布特性と土地構成要素の特徴の間の関連性が把握され,地域特性を加味したヒートアイランド現象の緩和に配慮した環境整備の方向性を提言することができた。


キーワード:
ヒートアイランド現象,都市気象,環境評価,多変量解析