[pp.19-24]
尹 龍漢,丸田 頼一,柳井 重人 (千葉大学)
要旨:
本研究では,埼玉県に位置する上尾丸由公園を調査地とし,夏李の晴天日に最高最低温度計及び湿度計を用いた気温及び相対湿度分布調査を行った。また,公園緑地の植栽図の判読と現地調査等による土地被覆状態の把握を行った。公園緑地内の気温及び相対湿度分布と土地被覆状態との関連性を回帰分析等により検討した。その結果,公園緑地内の土地被覆状態が気温及び相対湿度分布に影響を及ぼすこと,気温に関しては,最高及び最低気温ともに樹林地及び水面周辺に低温域が認められ,樹林の中でも高木,亜高木が低温の形成と密接に関連していることがわかった。
キーワード:
公園緑地,気温,土地被覆,夏季,緑積量