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環境情報科学学術研究論文集11 (1997年)

[pp.7-12]

多摩丘陵におけるアカマツ林に及ぼす酸性沈着の影響に関する事例研究

地嶋 崇志,岡崎 正規 (東京農工大学)


要旨:
多摩丘陵のアカマツ(Pinus densiflora) 林における酸性沈着の影響を調べるために,林外雨,林内雨,樹幹流,土壌溶液のモニタリング研究を行なった。林外雨の加重平均pHは4.79で「酸性雨」が観察された。全イオン負荷量は林外雨で3.2kmolc(±)ha-1yr-1,林内雨で10.7kmolc(±) ha-1yr-1,樹幹流では0.2kmolc(±) ha-1yr-1であった。アカマツ林内へのH+の年間負荷量は林外雨の50%であり,アカマツ樹冠においてH+の中和が認められたが,土壌溶液の加重平均pHはアカマツ林内で低い値を示した。これはNH4+の硝化に伴い生成されたH+の影響と考えられ,酸性沈着物質による影響が認められた。


キーワード:
酸性沈着,アカマツ,林外雨,林内雨,樹幹流