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重久 眞至,平野 高司,清田 信 (大阪府立大学)
要旨:
本研究では,野外に大型開放型チャンバー(フィールドチャンバー)を制作し,植物群落による外気に含まれるガス状大気汚染物質の収着速度の測定を試みた。O3,NO2およびNOは反応性の高い物質であるために,植物による正確な収着速度を求めるには,植物を入れるチャンバー以外に,もう1つ同じ構造のチャンバーを用い,ブランク値を求める必要があった。測定システムを確立したフィールドチャンバーを用いて,収着速度を側定することができた。しかし,短時間に濃度が急激に変動するときや,大気汚染物質の濃度が低いときには,測定精度が落ちた。
キーワード:
フィールドチャンバー,ガス状大気汚染物質,収着速度