[pp.52-61]
荒井眞一*・花木啓祐** (*低炭素社会創出促進協会,**東京大学大学院工学系研究科)
テーマ: 投稿
カテゴリ: 研究論文
要旨:
バイオ燃料作物の栽培による農薬の暴露量を基に、耐用一日摂取量等を用いた用量―反応係数の推定値と慢性疾病等の地域別の罹患者の平均の障害調整生存年(DALY)を用いる簡易法によって、インドネシア、インドにおけるエネルギー作物の栽培に用いられる21農薬の慢性毒性によるDALYの推計を行った。この結果、農薬のDALY合計は鉛による環境汚染等のDALYに比べて両国のDALYに占める割合(0.35~0.85%)は大きくはないと推定された。農薬間ではインドネシアのワルファリン、インドのパラコート等によるDALYが調査対象農薬の中でそれぞれ85%、67%と相対的に大きいことが示された。
キーワード:
バイオ燃料作物、農薬、DALY、環境リスクアセスメント、インドネシア、インド