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金城鐘顕・吉田圭介・奥岡桂次郎・谷川寛樹 (名古屋大学大学院環境学研究科)
テーマ: 投稿
カテゴリ: 研究論文
要旨:
本研究ではGIS(地理情報システム)とDEM(数値標高モデル)を用いて鉄軌道と地表面データをオーバーレイし鉄軌道標高と地表面標高の比較を行った。二つの標高差によって鉄軌道輸送に関わる構造物の判別を行い,各原単位を乗じることで鉄軌道輸送に関わるマテリアルストック・フローを推計した。8230万トンの資材がストックされており,盛土として1億4800万m3の投入がされる一方,トンネル建設の際に掘削土砂として8億400万m3の土砂が発生したことが推計された。トンネル掘削によって生じた土砂がすべて盛土に使用されると仮定しても,その差分として6億5500万m3の余剰となる土砂が発生することが示された。
キーワード:
地理情報システム,数値標高モデル,鉄軌道輸送