[pp.52-57]
永野亜紀 (元 国立環境研究所社会環境システム研究センター)
テーマ: 投稿
カテゴリ: 研究論文
要旨:
本研究は自治体総合計画の政策評価指標の分析を通して,総合計画の長期構想が持続可能な発展の観点から,どのような現状にあり,どの点を考慮すべきかを明らかにする事を目的とする。本研究では持続可能性に関する評価軸としてPlanetary well being とHuman well beingを構築し,資源循環,気候変動,生物多様性,ガバナンス,教育,人権,環境の質,健康,経済成長,技術,安全を枠組みとした。分析結果から,いくつかの自治体において気候変動,人権に関する政策評価が導入されておらず,これらは長期構想における関心が低い分,対策が講じられ難く,また,持続的でない状態の長期化が懸念される。持続可能な発展の観点からバランスのとれた総合計画長期構想を策定する必要性がある。
キーワード:
都市の持続可能性,政策評価指標,planetary well being, human well being